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「収入」と「所得」の違いとは?
2024.11.07

朝晩の空気が冷たく、季節はすっかり秋めいて参りました。

さて、まもなく年末調整の時期となりますね。

 

年末調整書類の中で「所得」を記載する箇所があります。

「所得」とは?「収入」とはどう違うの?

 

そのような質問がよくありますので、

今回はその違いについて説明をいたします。

 

◆「収入」と「所得」の違いは何ですか???

税金の計算上、「収入」と「所得」は区別して考えることになっています。

会社から支給される「給与」や「賞与」、個人事業などで得た「売上」のことを「収入」といいます。

「収入」からは直接、税金を計算することはできません。

 

「収入」から「必要経費」を控除した額を「所得」と呼びます。

たとえば小売店を経営する方が、商品を仕入れるために支出する代金や店舗の建物の賃料といった「必要経費」を、

「売上」から引いて残った額が「所得」です。

 

会社勤めの方は「必要経費」を個別に計算せず、その方の「収入」を一定の式に当てはめて「所得」を計算します。

特に、配偶者の方の「所得」を記入するとき、何を記入すればいいのかな、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

配偶者の方の1年の「収入」が100万円だとすると、

給与収入が162万5千円までは「必要経費(給与所得控除額)」は55万円とみなす、と決まっているので、

100万円から55万円を引いた45万円が、配偶者の方の「所得」です。

 

※国税庁:No.1410 給与所得控除

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1410.htm

 

配偶者の方の「所得」が48万円までは「配偶者控除」を受けることができます。

「収入」と「所得」をしっかり使い分けていきたいですね。